2016.08.01

アジャイルと品質 ~Scrumに秘伝のタレをつける~

KDDIでアジャイル、DevOpsを推進している川上です。本日はKDDIでアジャイル開発を進めるに当たって、社内で議論となった品質についてお話ししたいと思います。

KDDIに期待される品質

KDDIは、ネットワークからモバイル、そしてクラウド、さらにはauでんきなど、通信だけでなく幅広い分野のサービスを提供しております。その中であってはならないことではありますが、機器のトラブルや、ソフトウェアのバグなどを起因として、お客様にご迷惑をおかけしたこともゼロではありません。KDDIのサービス企画部門、開発部門、そして運用部門は、お客様はKDDIというブランドに品質まで含めたサービスを期待されていると考えており、品質はお客様に満足いただくための重要な要素だと考えています。

KDDIの秘伝のタレ

KDDIでは新しくサービスの企画検討を行う際に、サービスの企画部門、開発部門、運用部門が利用する秘伝のタレがあります。これは、社内で通称「開発ガイドライン」と呼ばれるもので、過去の障害、トラブル、バグ、成功体験などを、開発の企画からシステムの構築、サービスのリリースとサービスライフサイクル内で、どのような検討ポイント、考慮ポイントがあるかをまとめたものです。テスト計画の話や、サービス仕様でユーザビリティをどのように考えるかなどの様々な要素が含まれており、まさに秘伝のタレと呼ぶべきものになっています。

Scrumに秘伝のタレをつける

この「開発ガイドライン」ですが、作成されたタイミングでは、アジャイル開発の概念が含まれておらず、ウォーターフォールの開発を前提に整理されていました。KDDIでアジャイル開発を実施するにあたり、この秘伝のタレの要素をどのようにアジャイル開発に組み込むかという点が、議論になりました。以下に一部ではありますが、適用の例をあげます。KDDIではScrum Allianceが提唱するScrumの方式を採用しています。Scrumの要素の中に、Working Agreement(働き方のルール)と、Definition Of Done(完了の定義)を決めるというものがあります。KDDIでは、このWorking Agreementと、Definition of  Doneの決定の際に、秘伝のタレの要素を組み込んでいます。下の図は秘伝のタレの適用のイメージです。

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アジャイルでは品質が担保されないのでは?という社内の懸念を、KDDIではこのようにScrumに組み込むことで、スピードと品質を両立させる取り組みを行っています。

ブログをお読みのみなさまの社内にも秘伝のタレが存在すると思います。秘伝のタレは年月を経て、時代や環境に合わせて進化していくものだと思います。皆様の秘伝のタレを、アジャイルとうまく組み合わせて、より良いサービス開発を進めていただければと思います。

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KDDI株式会社 プラットフォーム開発本部
アジャイル開発センター

川上 誠司

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