2014.09.02

クラウドが熱い! いまなぜ、データセンターか。

初めまして。KDDIデータセンターサービス企画担当の柳澤です。KDDIではデータセンターサービスをTELEHOUSEブランドで提供しています。このブログに辿り着いた皆さんは、クラウドサービスにご興味をお持ちなので、データセンターが何なのかについてはご存知かと思います。ただ、データセンターの最新動向についてとなると、どうでしょうか?このブログでは、皆さんにデータセンターの”なるほど”と思っていただけるホットな情報をお届けしていこうと思います。

クラウドの最新動向は今

データセンターって何?

ご存知のことかと思いますが、「サーバやネットワーク機器等のIT機器を安全に継続運転できる環境のこと」です。具体的には次のモノ・コトを提供するサービスしています。

1.立地(盤石な地盤・アクセスしやすさ
2.堅牢な建物
3.安定した電源・十分な電力
4.適切なIT環境(≒空調: 温度・湿度)
5.通信環境
6.セキュリティの確保
7.運用

最近データセンターが、話し手によって2つの意味で語られることが多くなってきました。1つはコロケーションサービスで、上に書いたような場所・電気・空調・通信環境を提供することを意味しています。利用者はラックに自社で用意したサーバを搭載して、利用料をデータセンター事業者に支払います。 もう1つはクラウドサービスやホスティングサービスのシステムが置いてある拠点という意味です。例えば、「Z社がクラウド拠点として日本にデータセンターを開設」のような記事は「Z社が日本のデータセンター事業者のコロケーションサービスを利用して、クラウドサービスを展開するためのIT機器設置完了・運用開始」という意味が近いと思います。もちろん、Z社が自ら構築する場合もあります。 元々は前者の意味で語られることが多かったのですが、最近の記事で見かけるのは後者の方が多いように思われます。クラウドサービスの需要が急激に伸びているのがその大きな要因の一つです。さて、下図は米大手クラウド事業者の「不動産・設備への投資」の状況です。すべてがデータセンターというわけではないですが、おおよそデータセンターへの投資と見てよいのではないかと思います。実際に膨大な規模の投資が進められていることが分かると思います。このようにクラウドとデータセンターは切り離せない関係にあり、熱い話題になっています。

米大手クラウド事業者による「不動産・設備への投資」の推移 出典:日経コンピュータ2014年5月15日号

米大手クラウド事業者による「不動産・設備への投資」の推移
出典:日経コンピュータ2014年5月15日号

足元の国内の(前者の意味での)データセンターの開設状況も次の通りです。累積ではありません。規模によりますが、データセンターは1棟で1~3百億円もの投資(サーバ機器は除く)になります。これだけの規模の投資が活発に行われているほど、データセンターに熱い視線が注がれているのです。

国内データセンター開設状況(サーバ室 ㎡) 出典:富士キメラ総研  データセンタービジネス市場調査総覧2014年版

国内データセンター開設状況(サーバ室 ㎡)
出典:富士キメラ総研
データセンタービジネス市場調査総覧2014年版

KDDIもこの流れを受けて、「TELEHOUSE OSAKA 2」(2015年8月下旬サービス開始予定)、「TELEHOUSE TOKYO Tama 3」(2016年2月サービス開始予定)、「TELEHOUSE LONDON Docklands North Two」(2014年7月建設開始)を新設します。投資額は合計で520億円にもなります。多摩については2013年10月に「TELEHOUSE TOKYO Tama」第2期棟を開設したところでしたが、早速、次のデータセンターが必要になるほど、旺盛な需要がある状況です。

New_telehouse

 クラウドが熱い!

ブログタイトルに書きましたが、本当に熱いです。最近のクラウド事業者は1ラックあたり8kVA~10kVAの電力利用の契約が主流になってきています。仮想化して効率的にサーバを運転しているので、かなり高密度です。この数字がどんな値かというと、コタツが600Wとすると、15台ぐらいが1ラックに搭載されていることになります。ご家庭が30Aのご契約でしたら1ラックあたり3軒分です。熱いです! 最近のデータセンターは2,000~3,000ラックの規模があるので、計算していただければ、どれだけの規模(熱量)かが分かるかと思います。

熱いデータセンター

熱いデータセンター

これだけ熱いので、排熱のための空調が必要になってきます。実際のTELEHOUSE多摩の屋上をご覧ください。データセンターの屋上は室外機で覆われ、大量の熱を排出しています。サーバがフルに実装されると、隙間がなくなるほどです。

TELEHOUSE TOKYO Tama 第2期棟 空調室外機

TELEHOUSE TOKYO Tama 第2期棟 空調室外機

KDDIではクラウドの進展に伴い増加傾向にある高消費電力機器に対応するため、「TELEHOUSE TOKYO Tama 3」では、ラックあたりの利用可能電力を国内最大(注1)の42kVA(定格)と強化した高スペックデータセンターサービスを提供する予定です。話題は相当に”熱い”ですが、室内はきちんと冷却しますのでご心配なく。ということで、データセンターでは電気と空調がポイントで、空調を運転すると電力をさらに消費するので、クラウド事業者やデータセンター事業者は省電力に工夫を凝らすことになります。この意味でも熱かったりします。次回はデータセンターにおける電力消費のインパクトについて記載する予定です。

(注1)2014年8月26日時点。開示情報に基づくKDDI調べ。

カテゴリ
タグ

KDDI株式会社 ソリューション事業企画本部
クラウドサービス企画部

柳澤 健之

新着記事
タグ
アーカイブ
カテゴリー
Contact
TOP