2014.08.12

サーバ構築と構成管理自動化プラットフォーム Chefのトレンド

Chefconf2014
DevOps担当の岡澤です。これまでWebアプリケーション開発、モバイル向けアプリ開発、サービス提供のためのサーバ構築と広い範囲でサービス及びシステム開発に携わっています。現在は、新規サービスの開発と並行して、今後のサービスを継続的に提供してくため、またDevOpsの実現に向け、どの様なアーキテクチャが最適かを検討しています。

ChefConf2014

今回から数回に分けて自動化プラットフォームである「Chef」について紹介していきます。第一回目は、4月にサンフランシスコで開催されたChefConf2014での情報をベースにChefの近況を簡単に紹介します。(発表されたもので既にリリースされている機能もありますので、個々にリンクを付けておきます。)いまさらですが、「Chef」は、クラウドを自動化することに特化した、オープンソース型のシステム統合プラットフォームです。主に以下を実現します。

・サーバ構築の自動化
・サーバ設定や更新を自動化
・サーバ環境の構成管理を自動化
(カンファレンス後にChef社から簡単な紹介ビデオが Youtube にアップロードされています。)

上記の様な、これまで個別対応していたインフラ周りの設定、手順をコード(Ruby)で記載することができます。そのため構成管理情報をコードで管理していくことができます。

Chef の普及状況

では、本題に戻ってChefConf2014で報告されたChefの普及状況ですが、昨年と比較しユーザーが300%増加、Cookbook(ポリシー、手順、ファイルテンプレートなどのパッケージ)については月間40万ダウンロードされています。このCookbookのダウンロード数からも分かりますが、Cookbookはコミュニティ主体でアップロードされていますので、コミュニティ自体が活性化しているのが伺えます。7月4日には、コミュニティサイトが一新されSupermarketとう形でリニューアルされました。早速利用してみましたが、使い勝手はもちろんですがユーザー間の繋がり易さを強く意識している感じがしました。多様なCookbookSupermarketに存在していれば、それをベースにカスタマイズ可能なため、サービスへの適用スピードが速くなります。そのためコミュニティサイトの活性化は非常に重要です。実際にRecipeをプログラムする際も、様々なCoookbookがアップされてますので、非常に参考になります。また、10月にコミュニティのカンファレンスが開催されることもアナウンスされましたので、今後も引き続き活性化していくと思います。

また、2013年までは構成管理マネージメント分野において企業が選択するツールのトップはPuppetでした。(Rightscaleレポート参照)しかし2014年には、ChefがPuppetを超えてトップとなってます。一般企業においてもChefの活用が浸透し始めてきたということになります。Ansibleなど他のツールもありますが、現状ではChefが一歩リードしています。また、実際に扱ってみても初期導入の敷居は、ディレクトリ構造、モジュール定義、関連アーキテクチャの充実など含めChefの方が低いと感じます。

Chef Roadmap

ChefRoadMap
出典:ChefConf2014資料、Chef Roadmap Adam Jacob

ロードマップについては、下記の説明がありました。
1.Chef approachability (Chef導入の利便性向上)
Chef DKなどで導入し、初めて利用した人への利便性向上
・コミュニティをリニューアル(Supermarket)し、Chefを学べる状況をより簡易化

2.The right premium features (プレミアム機能の向上)
・大企業が要望するChef Enterpriseにおけるマルチテナント強化や拡張性強化の実施
・コンプライアンスレポートに対応するためアナリティクスプラットフォーム提供
・Windowsへの対応推進

3.Hosted Enterprise Chef (Hosted Chefについての改善)
・安定運用化 の実施
・ユーザインターフェースの利便性向上

ロードマップから、大企業向けへの導入加速とファーストユーザーへの敷居を如何に下げていくかが今年のChef社としての取り組みです。その他注目されるものはChef metalでしょうか。これまでのChefは主にホスト自体を構成管理することに特化していましたが、このChef metalはクラスタを管理するためのフレームワークとなります。これも 大規模システム向けに必要な機能ということで注目しています。今回は、Chefのトレンドとロードマップについて簡単に書かせて頂きました。次回以降は、Chefの導入(主にChef Enterprise)について具体的に記載したいと思います。

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岡澤 克暢

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