2016.03.02

KCPSのインフラ構築方法

KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下、KCPS)のインフラ構築を担当している西澤です。電気通信事業の登録を総務省へ行っているKDDIならではのクラウドインフラ構築の一部を紹介します。電気通信事業法や各種政令/省令で定められる安全等に対する各種基準を満たしたインフラ構築を行っています。インフラ構築の設計段階から構築完了までの過程を今回ご説明させていただきます。

1.検討~構築工事開始まで

まず最初に、インフラ構築にあたって、いつ、どこに、どの程度の数量の機器を設置するかについて決定します。機器はデータセンタ内でラック(架)に搭載することとなるため、以下の点を考慮してラック内の機器搭載設計を行います。

・荷重
・消費電力
・発熱量
・排熱
・耐震
・保守運用性

これらはデータセンターの条件(空調能力や耐震荷重など)により異なります。KDDIでは多くのデータセンターを運用しているため、設置したい機器に最適なデータセンターを選択して設置を行っています。

2.構築工事着手

KCPS_Gadai3

設計が完了すると、構築工事の着手となります。データセンターはフリーアクセスフロアとなっていることが多いのですが、この場合床下にラックを搭載するための台(架台)を最初に設置することになります。数百キロの機器が搭載されるラックを支えるための土台である架台を床面にボルトで固定させます。KCPSの設備を設置するKDDI局舎の場合、床面の水平度に応じた架台の調整やボルトの間隔など安全な架台を設置するためのルールを決めており、そのルールに則り設置を行っています。設置場所の状況に応じて調整した架台を作成し、設置しています。

3.ラックの設置

KCPS_Rack_empty

架台の設置が完了すると、ラックを架台の上に設置し、固定します。隣接ラックとの絶縁の方法、固定の方法や間隔など、安全なラックとするめのルールに則りラックの設置を行います。また、ラック内機器に電気を供給するため、電源設備からの電源線の敷設も行います。電源線間/通信ケーブルとの間の間隔や、ケーブルの曲げ半径等電源ケーブル敷設における詳細な取り決めを行っており、安全対策を実施すると共にノイズによる干渉がお互い発生しないようにを構築を行っています。

4.機器の搭載

KCPS_Rack_full

ラックの設置が完了すると、機器(サーバ機器、ネットワーク機器、ストレージ機器等)をラックに搭載を行います。搭載が完了すると、機器間を接続するための通信ケーブル(光ケーブル、UTPケーブル等)の敷設を行います。保守運用性を考慮して、機器間の間隔の規定や、通信ケーブルはケーブル種別に応じて色の規定も行っています。ケーブルには、どの機器とどの機器を接続(ポート番号含む)しているかがわかるようにタグ付けも行います。
架台、ラック、機器の搭載方法、ケーブルに問題がないか検査を行い、検査OKとなれば機器への電源投入、機器間のケーブル接続、機器の各種設定を行い、お客様へサービスを提供するためのインフラが構築完了となります。大量のケーブルや機器を設置しているため、各ケーブルが正常に機器に接続されているかの点検も必要になってきます。こちらについてはまだ別の機会にご説明させていただきます。

5.さいごに

これまでにご説明した内容はインフラ構築における数多くある施策の一部を紹介させていただきましたが、これら1つ1つが集まり、高可用・高品質なクラウドが提供できているのです。一連の流れ(工事着手時の初期の状態から、架台設置、ラック設置、機器搭載まで)を動画でご覧ください。

カテゴリ
タグ

KDDI株式会社 プラットフォーム開発本部
プラットフォーム技術部

西澤 哲夫

新着記事
タグ
アーカイブ
カテゴリー
Contact
TOP