2016.05.11

Intel Storage Builders Executive Summitレポート

初めまして、KDDIクラウドプラットフォームサービス(以下 KCPS) のインフラ担当 荒木 です。
4月15日にIntel Storage Builders Executive Summitが開催され、弊社前原がパネルディスカッションのモデレータとして参加しましたのでレポート致します。Intel Storage Builders Executive SummitはIntel社のストレージ・ソリューションの紹介を目的に、報道関係者、関連企業を対象に約60名で行われました。

基調講演

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米Intelストレージ事業部ディレクターのグレン・ウェインバーグ氏が「今、ストレージが脚光を浴びる時」と題して基調講演が行われました。基調講演ではストレージを取り巻く環境の大きな変化に触れ、その課題を解決するためには従来型のストレージでは対応できず、ストレージの変革が必要であるとし、未来のシームレスなデータサービスの実現に、Software Defined Storage(以下、SDS)が重要だとしています。Intel社の取り組みとしては、ハードウェアのアプローチとしてIntel Xeonプロセッサーの高性能化、3D NANDや3D XPointをベースとしたIntel OptaneテクノロジーによるFlashの大容量化、さらにパフォーマンスや信頼性を向上させ、サーバストレージに最適なハードウェア環境を提供しています。また、ソフトウェアにおいてもストレージパフォーマンス開発キット(SPDK)、ストレージアクセラレータ、ライブラリ等を提供し、ハード、ソフトともにサーバストレージを支える環境が整ってきていると感じられました。また、パートナープログラムとして、米国で3月31日に発表されたインテルストレージビルダーズプログラムには現在既に73社が参加し、エコシステムを構築していくことも発表され、今後のサーバストレージに対する期待が高まる内容でした。<Intel Storage Builders プログラム>

パネルディスカッション

2左から、KDDI株式会社 前原 剛/ヴイエムウェア株式会社 桂島 航氏/
日本ヒューレット・パッカード株式会社 井上 陽治氏/富士通株式会社 熊沢 忠志氏

モデレータの前原からクラウド提供にストレージを導入、運用する立場から、「従来型ストレージの課題についてSDSを導入することで解決できるのか、SDS導入における課題として信頼性、性能が実現されるのか」をご質問しました。SDSではサーバストレージを仮想化しリソースプールを構築することができるため、必要に応じてサーバリソースを追加し、容量と性能をスケールアウトすることができる、またソフトウェアにより必要なワークロードに対し、最適なリソースを自動かつ容易に割り当てが可能になることが説明されました。SDSを導入後の企業において新入社員が1人で運用管理しているような事例も紹介がありました。導入において課題である信頼性や性能に関しては、基調講演で発表があったようなハードウェアの高性能化や分散技術により高いものになってきているが、まだミッションクリティカルなデータ処理は従来型ストレージやALL FLASHストレージが有利であり、大容量でワークロードが多様なデータはSDSを利用する等、ワークロードによりハイブリッドな構成が必要であることも説明されました。また、信頼性や性能は高くなっていてもまだ世の中の多くは導入に不安を感じており、まずその不安を払拭することが重要であることも強調されています。最後に、ソフトウェアは従来のストレージ課題を解決できることから、SDSへの期待は高く今後キーとなる技術であることが確認されました。

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最後に

ここ数年SDSに関しては注目度も高く多くの製品や技術がでてきています。SDSがもつ分散技術のアーキテクチャからパフォーマンスや容量がスケールアウトできることはメリットとしては大きく注目されるものの、信頼性や高いパフォーマンス等には懸念が残り、重要な基幹システムには適用されず、速度を求めない大容量のデータを保存する用途として利用されていることが多くあります。今回発表のあった内容からはハードウェアやソフトウェア環境においてサーバストレージの準備も進み、上記懸念が回避されることでSDSを活用する領域が広がっていくと思います。ただ、利用するワークロードやデータ量によっては、従来型ストレージやALL FLASH等が最適である場合もあり、SDSの特性を理解した上で利用するワークロードを分析して適用していく、見極めが重要であると考えます。KCPSにおいては、KDDI Object Storage ServiceのようにObject StorageとしてSDSを導入することで大容量、高信頼性のサービスを安価に提供しています。KCPSのメリットである通信の信頼性と高い品質を保ちながら、ストレージ領域においても、今後、新技術や新ハードウェアを取り入れ、お客様により良いストレージ環境が提供できるよう進めてまいりたいと思います。

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KDDI株式会社 ソリューション推進本部
クラウドソリューション部

荒木 利幸

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