2018.05.31

中国でRPA(Robotic Process Automation)がブームに

こんにちは。KDDI上海 Solution企画部の守岡です。
本ブログでは働き方を変える様々なソリューションを紹介しておりますが(※)、今回はRPAについてご紹介します。日本では、労働生産性を高めるための手段として、RPA(Robotic Process Automation)に注目が集まっておりますが、今年に入ってからそのブームが中国にもやってきた感じです。
 
(※)働き方を変えるソリューション
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チャットワーク5周年感謝祭で語られた「Make Happinessを実現する働き方」
 

なぜ、中国でRPAなのか

まず、人件費などのコストの急激な上昇が大きな理由です。私が働く上海は、毎年人件費が平均して約6~7%UPしています。人件費は、米国や英国、日本、シンガポールに比べればまだまだ安いのですが、急激な上昇が会社の利益を圧迫しつつあります。このため、RPAを使って単純作業を自動化し、社員をより付加価値の高い業務へシフトし、売上を伸ばしていくことに力を入れるお客様が増えてきています。

2つ目の理由は、単純作業の仕事の担い手が減っていることです。上海では、より高い年収を求めてスキルアップにつながる仕事は人気がありますが、単純作業は敬遠され離職率も高くなかなか定着できません。実際に伝票入力などのBPO拠点は上海でも少し離れた場所にあり、お客さまからお聞きした話ですが、地理的にも社員の雇用維持が大変です。このため、ロボが単純作業を担うことで雇用問題も解決できると思っています。

3つ目の理由は、中国の法律や独自システムが関係してきます。中国では、財務会計パッケージとして用友(ヨウユウ)・金蝶(キンチョウ)という中国国産パッケージを使う企業が多いです。ただ、これらのパッケージと日本の財務システムは自動連携していない事が多く、財務担当が手作業でシステム操作をして本社報告用のレポートを作っており手間がかかっています。このため、RPAを使って自動でExcelにレポートを作らせる事でかなり改善ができます。また中国では、法律で財務関連資料の紙保管も義務付けられており、大量の財務関連資料の印刷作業にも手間がかかります。RPAがあればシステムにログインして帳票をダウンロード後、自動的に印刷する事もできます。あるお客様は、毎日2,000件以上の帳票印刷を自動化し、数百時間/月の削減に成功しています。これ以外にも財務関連の作業は無駄が多く、RPAのニーズが沢山あります。
 

RPA選定のポイントとKDDIがUiPathを勧める理由

RPAを選ぶポイントはいくつかありますが、私達が重視しているのは1つのRPAソフトウェアで、多くのアプリ操作を自動化できるか、またその自動化を簡単な設定だけでできるか、PC1台からのスモールスタートから大規模なサーバ導入につなげていけるか、大きくはこの3点です。
RPAは、ソフトウェアによってできることとできないことがあります。マウスクリックやテキスト入力などの自動化はどの製品でもできますが、明らかにボタンでないところの数値収集やRPAソフトがボタンと認識してくれないメニューのクリック(図1.用友の例)などはできない事が多いです。

図1.用友の作業自動化

 
私達がご提案しているUiPathなら、ボタンとして認識できない場所も画像イメージとして記憶し、実行時にロボが画像イメージを探して実行する事により、クリック操作を自動化する事ができます。UiPathはこうした画像を使った機能がとても優れています。Notes掲示板のツリーのクリック展開や、用友、金蝶、リモートデスクトップ、Citrix越しの作業など、他のRPAソフトでできない操作の自動化も可能です。また、画像からテキスト情報を収集するOCR機能も使えば、RPAソフトが取れない場所からの数値情報収集なども可能です。もしこれらの機能がないRPAソフトを導入すると、一部の操作を手動で実行するか他のRPAソフトを新たに導入する事になり、ROIが出づらくなってしまいます。その点、UiPathは1製品で自動化できる範囲が多いのが特徴です。

2つ目の自動化設定を簡単にできるかですが、UiPathはプログラミング開発を不要とし、作業の記録(レコーディング)や設定でロボットを作る事ができます。また、オンライントレーニングも無償で公開していますので、エンジニアの教育費用を抑えることができます。もちろんKDDI上海もロボット製作トレーニングを実施していますので、もし興味があればご連絡ください。

3つ目のスモールスタートができるかですが、UiPathはPCにインストールするロボットから始めて、サーバにインストールするロボット、ロボット集中管理ツールなど、お客様のニーズにあわせて段階的に導入ができます。このため、スモールスタートから大規模向けまで対応できる点が多くのお客様から支持頂いている理由の1つです。

図2. KDDIのRPA導入ステップ

 

UiPathでアジアにおける企業の生産性向上を全力支援

さて、5月23日、KDDI株式会社より「KDDIの海外現地法人がUiPath SRL社とUiPath RPAプラットフォームのリセラー契約を締結」を発表しました。KDDI上海、KDDI香港、KDDIシンガポールは、UiPathを活用した自動化ソリューションで、アジアにおける企業の労働生産性向上を支援する事にしました。既に多くの実績も出ており、実績を横展開する形でお客様の生産性向上に貢献していきたいと考えております。
UiPath導入にご興味のある方は各国のサイトからぜひお問合せをお願いします。
 
【UiPath with KDDI紹介サイト】
中国大陸
中国・香港
東南アジア
 
最後に、この発表にあわせ、上海では5月25日にUiPathを活用した働き方改革推進セミナーを開催しましたのでご報告します。UiPath(株)の大桑部長にお越し頂き、大雨の中でしたが定員100名を超える130名近いお客様からのご参加があり、改めて中国でRPAが注目されていると実感しました。

セミナー会場の様子

セミナー関係者
※左からUiPathSRL Tommy氏、UiPath(株) 大桑氏、KDDI 守岡

 

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KDDI株式会社 グローバル事業企画本部
上海凱迪迪愛通信技術有限公司(KDDI上海)

守岡 純治

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