2015.01.23

なぜチャットワークは日本最大規模のビジネスチャットになったのか?

はじめまして、クラウドサービスの企画・戦略グループリーダーの吉川です。今回はKDDI ChatWorkの取り組みについてご紹介させて頂きます。
みなさんはチャットワーク(ChatWork)というサービスをご存知でしょうか?チャットワークのWEBサイトを見ると「ビジネスが加速するクラウド会議室」「チャットワークは、業務の効率化と会社の成長を目的とした、メール・電話・会議に代わるコミュニケーションツールです」というコピーが飛び込んできますが、普段、私たちがお客様にご説明する際には「法人向けのLINEみたいなものですよ」とお伝えしています。

チャットワークとは

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実際にはLINEとは異なり、「WEB会議」や「タスク管理」「ファイル共有」といったビジネスシーンで必要となる機能が特徴的で、その利用シーンは単にグループでのやりとりや情報共有というだけでなく、多様なコミュニケーションをカバーしています。そんな優れもののサービスとの出会いはちょうど2011年頃だったかと思います。社内で「北米でBeluga※というチャットサービスが流行っているみたいだけど、日本ではどうだろう?」という何気ない雑談をきっかけに法人ユーザ向けチャットサービスの検討がスタート。マーケット調査の過程でチャットワークを知ることになり、自社開発のアプローチではなくチャットワークベースでのサービス化に邁進することになりました。(※その後BelugaはFacebook社に買収され、現在ではみなさんご存知のFacebookメッセンジャーになっています。)当時、チャットといえば昔流行ったクライアントPC型の「IPメッセンジャー」を思い浮かべる方が多く、クラウド型のチャットサービスについて周囲の理解を得るのも一苦労だったのですが、最終的にはチャットワーク社がSOHOや中小企業のお客様をメインで、KDDIは大企業のお客様メインでサービス提供することに両社合意し、お互いの強みを生かした形でベンチャー企業と大企業との協業がスタートしました。


(右から)ChatWork株式会社 事業推進部 事業長補佐 樋口 レイナ氏/ChatWork株式会社 専務取締役CTO 山本 正喜氏
KDDI株式会社 サービス企画3グループリーダー 吉川 元規

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ちなみにチャットワーク社は大阪府吹田市に本社を持つものの、東京やシリコンバレーにもオフィスを持ち、Basecamp社やAutomattic社のような、場所を問わない最先端のワークスタイルを実践されているユニークな企業です。働き方にご興味のある方はCEOの山本敏行氏が執筆されたこちら「自分がいなくてもうまくいく仕組み」の書籍をご覧ください。

 

なぜチャットワークは日本最大規模のビジネスチャットになったのか?

そのチャットワーク、おかげさまで現在57,000社にご利用頂いており、そのうち主に大企業のお客様向けのKDDI ChatWorkについても1,200社までご利用が拡大、おかげさまで日本発のビジネスチャットでは最大規模のサービスにまで成長しています(2014年末時点)。ここまで普及したのはもちろんチャットワークの開発に携わる方々の先見性やセンスの良さがベースにあるとは思いますが、市場を俯瞰して考えてみると、3つの理由が思い浮かびます。

1.スマートデバイスとの親和性

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まずはスマートデバイスとの親和性です。スマートデバイスで社内や他のメンバーとやりとりする際にメールは「閲覧」するのは良いのですが、頻繁にやりとりするには煩雑ですよね。特に複数人のグループの場合は顕著となりますが、チャットワークのようなグループチャットであれば気軽にやりとりができます。この辺はLINEが流行しているのと同じ事情かもしれません。

2.クラウドであること

次にクラウドであることの優位性です。従来、メールやグループウェアのような企業向けの情報汎用アプリケーションは企業内にシステムを構築し、個別にシステムを開発したり、パッケージソフトウェアを利用するのが一般的でしたが、それですとシステムの償却期間が終わるまで何年もの間、同じシステムを使い続ける必要があります。しかしKDDI ChatWorkのようなクラウド型のサービスであれば、毎月のようにどんどんサービスは良くなり、タイムリーにその利便性を享受できるだけではなく、それを月額の安価な料金で利用できるというメリットもあります。この辺はGoogle AppsやOffice 365の利用メリットも同じです。

3.充実したセキュリティ管理機能

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3つ目の理由は、安心してご利用頂けるセキュリティ管理機能です。クラウド型のサービスをご利用されるお客様、特に大企業のお客様が最も気にされるのがセキュリティ面になりますが、KDDI ChatWorkには外部のアクセスを防ぐIPアドレス制限や、社外とのやりとり、ファイルのやりとりを制限する機能、チャットログを管理する機能などが搭載されており、大企業のIT部門でも安心して導入いただけるサービスになっています。

最先端の活用事例

このKDDI ChatWork、販売開始当初はゲーム製作会社やシステムインテグレータ等のIT企業中心にご利用頂いていたのですが、最近では業種業態問わず導入が広がっています。たとえば、国内最大手の家電量販店であるヤマダ電機では、家電の設置工事を担当する全国1000人の営業マンがKDDI ChatWorkをフル活用してコールセンターとの間で現場の写真や見積書のやりとりを行い、ビジネスの効果を最大化しています。本事例では写真や見積書のやりとりだけでなく、顧客からのクレーム情報を共有し対応スピードを上げ、同じ失敗を繰り返さないようにするなど、様々な使い方でご活用頂いているようですが、一つ大きなポイントとして「社員への操作教育がほとんど不要だった」ことも見逃せないと思います。ITシステムの導入推進部門の方からは、「せっかく新たなITシステムを導入したのに、なかなか利用が進まない。どうすればよいでしょうか?」といったご相談を受けることがあるのですが、KDDI ChatWorkにおいては「シンプルなUIで導入障壁が少ない」ため、短期間で導入効果を最大化することが可能となっています。

また、KDDI ChatWorkはKDDIの社内でも利用されており(いわゆるドッグフーディングというやつですね)、自らの業務効率化とサービス改善にも役立てています。元々プロジェクト管理や部署内の情報共有用途で使い始めたのですが、チャットの方が気軽にやり取りができるため、企画部門や開発部門ではメインのコミュニケーションがメールからチャットワークに移ってしまっているKDDI社員も多いようです。

企業ITの今後

いま、企業のITは従来のウォーターフォール開発による個別SI型システムからアジャイル開発によるクラウド利用型システムへの移行過渡期に来ています。すでにチャットワークのような最先端のクラウドサービスを活用し、ビジネス上の効果を最大限発揮しているお客様も増えてきましたが、従来のサービスと少し違う傾向にあるのは、大企業においては情報システム部門を介さずに事業部門が直接導入するケースが増えているところです。今後もこの傾向は加速していくと思いますが、企業内のITを統括する情報システム部門においても最先端のクラウドに積極的にトライして頂き、クラウドとモバイルによる新たなITをビジネスに活用して頂きたいと思っております。我々も皆様のご期待に応えられるようなサービスをご用意できるよう頑張りたいと思います。

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KDDI株式会社 ソリューション事業企画本部
クラウドサービス企画部

吉川 元規

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